シンプルな会計管理でビジネスをもっと軽やかに――「円簿会計」を実際に使ってみた感想

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シンプルな会計管理でビジネスをもっと軽やかに――「円簿会計」を実際に使ってみた感想

※この記事は「創業インフォ|起業家とビジネス実務家のための口コミ・評判」の編集部に寄せられた各商品・サービスへの口コミ

煩雑な会計作業、面倒な帳簿付け――「もっと簡単に、分かりやすく、しかも法的にも安心して帳簿をつけられる方法はないのか?」そんな悩みを抱える個人事業主や、中小企業経営者は少なくないと思います。 私自身、毎月の帳簿作成や確定申告の時期になると、「小数点以下の端数の処理でイライラ」したり、「入力ミスで集計が合わない…」と何度もため息をついてきました。そんな時、耳にしたのが「円簿会計」というワード。伝統的ながらも最近再評価されている手法だと聞き、思い切って導入してみました。 この記事では、円簿会計を使ってみて感じたことやおすすめポイント、活用シーン、そして他の会計サービス・商品と比較した際の強みや“ここは改善してほしい”と感じた点を、具体例を交えながら徹底レビューしていきます。帳簿付けで困っている方、自分に合った会計管理の仕組みを探している方はぜひ参考にしてください!

なぜ「円簿会計」を使ったのか?――“シンプルさ”に賭けてみる

私が「円簿会計」を選んだ最大の理由は、やはりシンプルでわかりやすいこと。 これまで、細かい金額管理が求められる複式簿記や、経理専門の高価なソフトに何度も挫折してきました…。 「自分は大企業じゃない。ちゃんと税務にも対応できて、もっと簡単で計算ミスが減る方法が欲しい!」 そんな思いと、“会計をあきらめたくない”という気持ちで色んな口コミを比較していましたが、小数点以下の端数を一切気にせず、円だけで帳簿がつけられる「円簿会計」は、私の期待にぴったりでした。 また、「新しいITサービスというより、昔からある慣習的な手法の安心感がある」というレビューを見たことも後押しになりました。

「円簿会計」ってどんなサービス?特徴とメリットを整理

円簿会計とは、一言で言えば「取引をすべて“円単位”で記録していく」会計方法です。 ここでいう“円単位”とは、「1円未満は切り捨て/四捨五入の処理でいい」というもの。つまり、100円50銭なら「101円」、または「100円」と処理します(実務上は企業のルールで決めてOK)。 一般的な会計ソフトや帳簿とはココが違う!

  • 小数点以下を気にしなくて済むので、日頃の入力がラク
  • 業務の効率化(集計しやすく、金額の誤差が出にくい)
  • 中小企業・個人事業の税務申告や経営判断に必要な範囲はラクにクリア
  • 「円形に記録するデザイン」も存在し、視覚的に分かりやすい!

特に、日常の記帳や現金出納帳を書いている人にとっては、計算ミスや繰越ミスのリスクがグンと減るのが何より大きなメリットです。実際、とある青色申告の会計クラブ仲間(パート兼個人事業主)も「入力が速くなった」と話しています。

こんな人にオススメ!どんなケースで役立つ?

円簿会計は、特に以下のような悩みやシーンでオススメできます。

  • 本業が忙しすぎて、会計にあまり時間を割きたくない個人事業主(例:美容師、飲食店経営、ネットショップ運営者など)
  • パソコンが多少苦手、あるいは昔の「家計簿感覚」で管理したい中小企業の事務担当
  • 月数件~数十件程度(毎日は取引しない)レベルの小規模事業オーナー
  • 帳簿付けに自信が無い方/複式簿記の勉強が重荷に感じる方
  • 支出・収入の大まかな流れをチェックして、「資金が足りるか」素早く把握したい方

たとえば、私は小さなデザイン事務所をひとりでやっているのですが、請求や経費は月に10件程度。 別の知人(飲食店経営者)は、「現金のみ」「一日数件の取引」ですが、やはり「円単位記帳」で圧倒的に時短できています。 また、主婦の副業(物販)で「とりあえず売上と仕入だけざっくり管理したい」時にも最適でした。 つまり、“こまごまとした精緻な損益分析や株式投資の細かい集計が不要”な層に、とても適しています。

具体的な使い方と活用シーン~こんなにシンプルでいいの?

まず、「円簿会計」を始めるのに複雑な知識は不要です。

  1. ノートでもエクセルでも、円簿会計向けの市販帳簿でもOK。
  2. 各取引を「(例)2024年4月1日 売上 10,000円」「2024年4月2日 仕入 6,000円」と書きます。
  3. 端数は原則無視。100円58銭なら「101円」or「100円」表示。
  4. 月末や日ごとに合計し、「残高」もすべて円で記録。

円形レイアウトの帳簿もあり、たとえば一枚の用紙で「中心が期首残高→放射状に支出・収入・残高…」と、流れがひと目で分かる工夫も人気です。 私はエクセルのテンプレートで、売上・支出・現金残高の流れを一目でチェックできる表を使っています。 「現金や銀行残高がどうなっているかすぐ分かる」「細かいミスが減った」「月末の集計にストレスが無い」という実感があります。特に小口現金管理や手数料処理など、複雑な計算が苦手な人ほど恩恵が大きいです。 また、最近は会計ソフト(たとえば「会計Freee」や「弥生」など)でも「円単位設定」が可能になっており、昔ながらの手書き帳簿だけでなく、パソコン派にもピッタリです。

他の会計サービス・商品と比較した際の強み

市場には「オンライン会計ソフト」や「徹底した複式簿記対応製品」など様々な選択肢がありますが、円簿会計最大の差別化ポイントは「無駄のなさ+手軽さ」に尽きます。

  • 他の高機能会計ソフトは「機能豊富だけど、機能が多すぎて結局使いこなせない、毎月費用も割高」になりがち。
  • 細かい端数管理や複式簿記は”誤入力や確認作業”が増えヒューマンエラーを誘発、負荷アップ。

円簿会計なら、たとえば「現金商売=1日10件以下、クレカや細かい債権管理がほぼ不要」という人にとっては、必要最小限かつ正確な帳簿が維持できます。 特に「会計にうんざり」「毎日数字との格闘で本業に集中できない」という方にとっては、この実用性・効率化は他に代えがたい魅力です。

正直な感想――私はこう感じました

円簿会計を使ってまず驚いたのは、「こんなにラクで、本当に大丈夫なの?」という疑問。 でも、数か月間使い続けた今では、「なぜ今まで複雑な記帳に振り回されていたのか」と感じています。 1. 自分で全体像を一目で把握できる安心感 2. 細かいミスが本当に減った。転記や計算のストレスも解消 3. 「会計」と「確定申告」への苦手意識が減り、数字が好きになった 特に、青色申告のために毎年“会計のプロに泣きついていた”自分が、いまでは多少自信を持って仕訳管理できています。 もちろん、「企業規模が数十人~数百人の法人」「多通貨・多部門・詳細分析が必須」な場合は、正直、円簿会計一本だと心もとないことも。ですが、副業・小規模事業・初めての起業であれば、これ以上ない時短メリットがあります。

改善してほしい点・気になるところ

率直に言うと、「万能ではない」点もきちんとお伝えしたいです。

  • 高度で複雑な財務分析や詳細な予算管理をしたい場合には向かない(部門別収支や部門間取引の管理、細かな利益分析など…もう少し発展的な管理が必要な場合は複式簿記/仕訳中心の体制に戻す必要あり)
  • 税務署の担当者によっては、“円単位だけ管理”を嫌うケースもある(が、基礎的な税務処理では問題になることは少ない印象)
  • 昔ながらの「円形帳簿レイアウト」自体は、逆にアナログ慣れしていない若い経営者層には少し独特に感じるかも?
  • 市販の会計ソフトでは「円単位モード」の分かりやすいテンプレートや自動化機能が限られている場合がある。ソフト開発側でのアップデートを今後期待したい
  • 一部、電子決済やオンラインバンクへの連携機能(例えば明細連携の自動変換など)と「円単位帳簿」がうまく融合できていないことも。改善余地あり

要するに、「スピード重視、簡単で良い人」には最適ですが、「成長して大きな企業になるぞ!」という人は、途中で別の会計体制に移行する覚悟も必要です。

まとめ:円簿会計は“小さく始める”起業家や現場志向の個人にこそ有力な選択肢!

会計の世界はとかく「難しく、面倒で、専門家任せになりがち」です。 でも、円簿会計は“ややこしいことは抜き”で、経営者自ら“自分の目で”ビジネスの今を管理したい人に本当にオススメ。 私も導入前は「伝統的で古臭い方法なのでは」と半信半疑でしたが、試してみて「もっと早く知ればよかった」と感じています。 「会計は嫌い、でもいい加減では困る」――そんな悩める小さな事業主やフリーランスこそ、円簿会計の恩恵を感じて欲しいです。

もちろん、すべての人に最適とは言いません。「会計の神髄を極める」ステージでは別の選択が必要でしょう。でも、本業に集中したい、自力で帳簿もやり切りたい――そんな一歩を応援してくれるサービスであることは間違いありません。 あなたのビジネスにも、新しい“手軽さ”と“安心”が加わりますように。

※この記事は「創業インフォ|起業家とビジネス実務家のための口コミ・評判」の編集部に寄せられた各商品・サービスへの口コミ

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